「外資系って、やっぱり英語ペラペラでスキルとかないと無理ですよね?」
友人や元同僚から、最も多く受ける質問だ。
私は新卒で「ザ・日系老舗企業」に約5年勤めた後、外資系企業に転職した。現在はチームマネージャーとして働いている。
今日は、入社当時はTOEIC 550点で「この言語って何?」状態だった私が、実際に体験した「外資のリアル」を包み隠さず共有したい。
入社2日目の衝撃「もう会社に来なくていい」
入社して最初、パソコンを受け取った翌日に言われた言葉は「明日からフルリモートだから、会社に来ないで」だった。
1ヶ月で全てを叩き込み、すぐに一人前に業務を行うスピード感。そしてオフィスに「印刷機がない」という徹底したペーパーレス環境。日系時代の「当たり前」が通用しない世界に、最初は腰が抜けそうになった。
現職では役職名で呼ぶ習慣もなくなり、全員が「〇〇さん」と呼ぶフラットな文化。上司にへこへこするより「結果」を出す。そんな潔さが、私には心地よく感じられた。
TOEIC 550点でも「なんとかなった」英語の壁
入社時の私の英語力は、TOEIC 550点程度。 単語で返すのが精一杯で、訛りのある英語は聞き取れないレベルだった。
社内ツールやメールは全て英語だが、意外と「視覚情報」で乗り切れる(笑)
「何が書いてあるか完璧に読めなくても、このオレンジのボタンを押せば更新される」といった具合に、配置や色で覚えるハックで実務はこなせた。
気になる面接だが、私の場合は全て日本語だった。 ただ、たまに「英語で自己紹介してみて」とパッションを試されることもあるようだ。中学レベルの英語でも「自分はこういう人間で、これがしたい!」と伝えられれば、完璧さより「食らいつく姿勢」が評価される世界だと感じている。
「SQLって何?」から始まったデータ分析
SQLはStructured Query Languageの略称でデータ分析を行う上で自社では必須のスキルだ。このSQLを活かしたデータ分析をしているが、入社当時はSQLという名前すら知らなかった。 幸い、必須条件ではなく「入ってから覚えればいい」というスタンスだったので、チームの先輩が開催してくれる勉強会で少しずつ習得していった。
今はGeminiなどのAIに「このExcelデータの条件をSQLで抽出にするには?」と聞けば教えてくれる時代だ。大切なのはコードが書けることよりも、「Excelでやっている分析を、どうデータとして構造化するか」というイメージ力。それさえあれば、未経験でも十分通用できる!
転職できたのは「3ヶ月でペイする」数字の力
英語が完璧でなかった私がなぜ採用されたのか。それは前職での「具体的なコストカットの実績」を論理的に語れたからだ。
例えば、展示会の設営費。
- 1回の設営に3万円、年間150回で450万円のコスト。
- 設営架台の作成により100万円投資。設営費の削減。
- 結果、わずか3ヶ月弱で投資を回収(ペイ)できる。
この「いくら投資して、いつまでに回収できるか」という数値的根拠を示せたことが、カルチャーにフィットした。
ファミリーファーストという最大の恩恵
最後に、私が外資系企業に来て一番良かったと思うのは、家族との時間を尊重してくれる文化だ。 日系時代は休みを取るのに理由が必要だったが、今は「旅行に行くから」で十分。むしろ理由すら聞かれない。
現在、私は半年間の育休を取得中だ。「子供が小さいうちは家族を大事にして」と当たり前に背中を押してくれる環境。この文化があるからこそ、私は40歳でのFIREという目標に向けて、心置きなく今の時間を大切にできている。
最後に:転職を迷っているあなたへ
日系企業で培った「現場経験」は、外資では想像以上に大きな武器になった。
なぜなら、外資には洗練されたシステムやデータはあっても、「現場で何が起きているか」「どうすれば人が動くか」という生の手触り感を知る人材は意外と少ないからだ。
英語が完璧でなくても、SQLが最初から書けなくても大丈夫。それらは後からでも習得できる「ツール」に過ぎない。それよりも、あなたが現場で悩み、数字と向き合い、汗をかいて改善してきた実績の方が、何倍も価値がある。
まずは自分の実績を「数字」に落とし込み、客観的な武器として棚卸ししてみてほしい。
一歩踏み出せば、そこには想像以上に自由で、エキサイティングな世界が待っている。 「会社のために生きる」のではなく、「自分の目標(FIREや理想の家族の時間)のために会社を使い倒す」。 そんな働き方が、外資系ならきっと叶えられる。
私もまだ、40歳でのFIREというロードマップの途中だ。 一緒に、自分らしいキャリアを切り拓いていこう!


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