SNSに溢れる「100点満点」の超人たち
最近、X(旧Twitter)で発信を始めて、驚くことがたくさんある。 20代にして資産5000万円を超えている人、すでにFIREを達成した人、起業してバリバリ稼ぎながら完璧に家事育児もこなしているように見える人……。
正直に言えば、その輝きはうらやましい。20代でそれだけの資産があれば、30代以降は「勝ち確」のようなものだし、その努力と実績には純粋に敬意を感じる。でも、彼らと同じ土俵で、同じように「100点満点」を目指して戦い続けたいか?と自問自答したとき、私の中には明確な「境界線」があった。
100点を取ることの「代償」
もし私が今から、資産形成や仕事で圧倒的な「100点」を取りにいくとしたら、何を差し出すことになるだろう。 おそらく、それは投資に全振りするための極端な節約(今を楽しむ余裕を削ること)だったり、過度なリスクだったり、仕事に没頭するための膨大な時間だったりする。
そうなれば、私が一番大切にしたい「妻や息子との時間」は真っ先に削られてしまう。どんなに銀行残高が増えても、家族との思い出が欠けてしまったら、私の人生のトータルスコアは、限りなく「0点」に近い。
だからこそ、私は決めた。特定の分野で金メダルを目指すのではなく、人生のあらゆる項目で「60〜70点」を並べていく。これが、私が導き出した最高の生存戦略だ。
私流「70点」の具体的な定義
私が目指す「70点」とは、世の中の中央値や平均値よりも少し高い、でも手が届く範囲の「心地よいレベル」のことだ。
- 仕事: 年収2500万の起業家ではなく、30代で年収700-800万円台を堅実に稼ぐサラリーマン。出世競争に命をかけるより、プロとして信頼される結果を出し、チームを円滑に回せるマネージャーだ。
- 育児: 専門家ではないけれど、離乳食の準備から寝かしつけ、ワンオペで1日を余裕を持ってこなせる実践力がある。
- 資産: 派手なタワマン生活ではなく、40歳で資産5000万円。超富裕層ではないけれど、サイドFIREして島暮らしを始めるには十分な、現実的で「再現性のある」ライン。
この「オール70点」が揃った状態こそが、実は一番バランスが良くて、折れにくい強さを持っているんじゃないかと思っている。
「守り」のバランスと、「工夫」という名の「攻め」
復職を控えた今、私が意識しているのは「時間の配分」を守ることだ。 仕事は残業をせずに8時間。家族との時間に3〜4時間。そして、自分の健康を守るために睡眠を7時間以上。この配分を崩さないことが私の「守り」の戦略だ。SNSとの付き合い方も同じ。フォロワー数に一喜一憂せず、気ままに投稿し、お互いを認め合える人とだけ繋がれればいいと割り切っている。
ただ、時間をかけないからといって成長を止めるわけじゃない。限られた時間の中で最大の成果を出し、余白を作る。そのために本業や副業、投資のスキルを磨き、仕事を効率化する。その「工夫」こそが、私にとっての「攻め」の姿勢だ。
読者の皆さんに伝えたい「救い」
もし、SNSを見て「自分は何も成し遂げていない」と焦っている人がいたら、一度立ち止まって、自分にとっての「中央値」や「平均値」を確認してみてほしい。 周りの100点満点と比べるのをやめて、「平均より少し上なら合格点」と自分を認めてあげると、驚くほど気持ちが楽になる。
私が目指す「島暮らし」というゴールも、決して派手な成功の先にあるものではない。全部の項目で「70点」を積み上げた先に、ひっそりと、でも確かに用意されているご褒美のようなものだ。
人生の金メダルは、それを望む誰かに譲ればいい。 私は、家族と笑いながら、全部がそこそこ上手くいっている「オール70点」の地図を、これからも描き続けていきたい。


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