長崎空港からのバスを降り、ついに辿り着いたのは、ハウステンボスのパーク内に位置する唯一のホテル「ホテルアムステルダム」だ。ここは単なる宿泊施設ではない。パークの喧騒の中にありながら、一歩足を踏み入れればオランダの気品漂う別世界が広がる、極めて特殊で贅沢な拠点だった。
驚愕の宿泊者特典と、子連れ旅を成功させる「神コスパ」アイテム
まず特筆すべきは、宿泊者限定のチケット特典だ。初日の15時以降に入場できる「アフター3パスポート」(1DAYパスポートも同様)等で入国すれば、なんと2日目と3日目の再入場パスポートが無料で提供される。2泊3日の滞在で、実質初日のチケット代だけで3日間遊び尽くせる。このコストパフォーマンスの高さは、ハウステンボスを遊び尽くすための最強の攻略法と言える。
さらに、パーク内の移動における最大の功労者が、レンタルベビーカーの「エアバギー」だ。我が家のベビーカーはタイヤが小さく、石畳(レンガ造り)ではガタつきが懸念された。 エアバギーは、入場口手前のサービスセンターで借りることができる。1回の貸し出しで1,000円なのだが、これは1日でも3日でも同額。実質1日333円程度で、石畳をスイスイ進める快適さを買えると思えば、これほどお得な投資はない。

ベビーへの配慮と、パパも納得の客室設計
案内された客室は、期待通りの洋風で洗練された空間だった。乳児連れとして何よりありがたかったのが、事前の電話一本で「ベビーベッド」と「オムツ用ゴミ箱」を無料で用意してくれたことだ。清潔感のあるベッドのおかげで、慣れない環境でも息子を安心して寝かせることができた。
照明設計も素晴らしかった。家でも暗めの環境で寝かせているのだが、部屋にはナイトランプが充実しており、光が明るすぎない。息子が寝やすい雰囲気を自然に作ることができ、非常に快適だった。 ただ、一つだけ「攻略法」が必要だったのが温度調節だ。部屋が想像以上に暖かく、お風呂上がりにはのぼせてしまうほど。窓を思い切り引くことで開けられる(かなり硬いが!)ことを発見し、外気を少し入れることで解決できた。
アメニティも非常に充実しており、シャンプー類はもちろん、化粧水、乳液、さらにはハンドオイルまで完備。美容意識の高さが伺えるラインナップは、妻にとっても嬉しい誤算だったようだ。


妻への誕生日プレゼント。ミッフィーの世界で「爆買い」
3月上旬。園内はちょうど「チューリップセレブレーション(2026/2/6-2026/4/6)」の真っ盛りで、満開の景色は圧巻の一言だった。今までチューリップに大きな思い入れはなかったが、今回のイベントで急上昇した花となった。
そして、今回の真の主役は、3月に誕生日を迎える妻だ。 妻が大好きなミッフィーのエリア(2025年6月大規模リニューアル)では、妻の「ここでは好きなだけ買う」という宣言を全面的に賛成した。サンドイッチやオムライスといった可愛いフードを堪能し、お土産やカチューシャ、ぬいぐるみ……。彼女が満足いくまで購入する姿を見て、夫としてもこれほど嬉しいことはなかった。

交代しながら楽しむアトラクション、エポスカード割引
まだ息子が乗れないアトラクションは、交代しながら楽しんだ。私が息子を見ている間に妻が乗り、次にバトンタッチして私が乗る。平日でもあったので次の次の会には交代して乗れるレベルでスムーズに乗ることができた。正直、可愛い飛行機や船のアトラクションに成人男性が一人で乗り込むのは少し気恥ずかしかったが、クオリティの高さに思わず童心に帰ってしまった。
さらに、エポスカードでの支払いも忘れてはならない。チケット、レストラン、お土産の多くが「5%OFF」になる。パエリアの「エルマーソ」での食事やミッフィーグッズの購入時など、徹底してカードを活用することで、浮いたお金でもう一品お土産を買えるくらいの恩恵があった。
帰路の救世主。「場内ホテル手荷物配送サービス」
チェックアウト時、最高のシステムに助けられた。ホテルからパーク出口付近にあるヤマト運輸の集荷カウンターまで、荷物を無料で運んでくれるサービスだ。 行きは重いキャリーバッグを引いて苦労したが、帰りは手ぶらで出口まで散策できる。ただし、これには「受け取り希望時間の2時間前までにロビーで預ける」という条件がある。受付は8時半から始まっており、10時半以降なら出口で受け取り可能だ。
※実はこのサービス、到着時に入場口からホテルへ荷物を送ることもできることを後から知った。どうりでキャリーバッグを押している人がいなかったはずだ。行きも使えばよかった(笑)

旅の終わりに。24時間ハウステンボスを感じる贅沢
ホテルアムステルダムに滞在する最大の特権は、閉園後もパーク内にいられることだ。24時間、イルミネーションに彩られた街並みを散策したり、朝一番の静寂を楽しんだりできる。 3月の柔らかな日差しの中、満開のチューリップに囲まれ、妻が心から喜び、息子がエアバギーに揺られながら新しい世界を眺めていた時間。不慣れな移動やパパとしての緊張。育休最後の旅行、すべてが美しい記憶として残っている。



コメント